電気主任技術者及び関連の電気設備関連資格を紹介します。
何れも保有していれば、電気主任技術者資格をよりグレードアップでき、仕事範囲も広がり飛躍できるものです。
電気工事士
先のブログに詳細表記ありますように、電気主任技術者と一番密接に関わりあいの多い工事資格です。
資格取得は比較的取りやすく、保守管理だけの主任技術者が工事も出来れば、仕事レベルがグレードアップします。
詳細は当ブログ5ページ「独学勉強方法と電気工事士」をご参照下さい。
消防設備士 甲種4類・乙種7類
法的に設置義務を課せられた建物の消防用設備に対し、工事・整備・点検を行える国家資格で電気主任技術者と関係の深い資格です。
対象となる消防設備の種類により類が決まります。資格はそれぞれ類毎に取得が必要です。
第4類は 自動火災報知設備 ・ガス漏れ火災警報設備 ・消防へ通報する火災報知設備などの火災報知設備が対象
第7類は、漏電火災警報器の点検が対象
- 甲種は乙種の範囲に加え、消防設備の設置や交換などの 工事が可能
- 乙種は整備・点検が可能
合格率はそれぞれ40%程度となっています。
類\種 | 甲種 (工事・整備・点検) | 乙種 (整備・点検のみ) | 消防設備の種類 ※詳細は省略しています。 |
特類 | ○ | なし | 特殊消防用設備など |
第1類 | ○ | ○ | 屋内・屋外消火栓設備、スプリンクラー設備など |
第2類 | ○ | ○ | 泡消火設備など |
第3類 | ○ | ○ | 不活性ガス消火設備など |
第4類 | ○ | ○ | 自動火災報知設備など |
第5類 | ○ | ○ | 金属製避難はしごなど |
第6類 | なし | ○ | 消火器 |
第7類 | なし | ○ | 漏電火災警報器 |
危険物取扱者 乙種4類
消防法に基づく危険物の取扱いや、資格を持っていない人が危険物を取扱う際、または定期点検を行う際の立ち会いに必要な国家資格です。甲種、乙種、丙種に分かれ、さらに乙種は危険物の種類によって第1類~6類に分かれます。
種類は甲乙丙種とあるが設備関連に必要なのは危険物は4類の「ガソリン・アルコール類・灯油・軽油・重油・動植物油類などの引火性液体となってます。
試験の合格率は30~40%程度です。
ビル管理士
(建築物環境衛生管理技術者)
「特定建築物」
床面積が3,000㎡以上(学校は8,000㎡以上)で、特定の用途で使用される建築基準法に定義された建築物はと呼ばれますが、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管法)」で、特定建築物の環境衛生管理においては、建築物環境衛生管理技術者の専任が義務づけられています。
電気通信主任技術者
電気通信主任技術者とは、電気通信ネットワークの工事監督、その後の維持・運用を行う責任者のことで、国家資格です。
電気通信主任技術者は「伝送交換主任技術者」と「線路主任技術者」の2つに区分されます。
・伝送交換主任技術者:伝送交換設備や関連設備の工事・維持・運用を行う
・線路主任技術者:電気通信事業における線路設備や関連設備の工事・維持・運用を行う
電気通信主任技術者は、事業用電気通信設備を直接管理する事業場ごとに専任する必要があります。
試験合格率は伝送交換が約30%、線路が約40%程度と難易度は高めです。(令和4年度結果)
又、電気通信主任技術者試験は、学歴や実務経験によって科目免除を受けられます。
参考サイト:(一般財団法人)日本データ通信協会電気通信国家試験センター